2010/01/22

子供の歌となぞ遊び

同音異義語を使いさまざまな子供向けの歌が書かれています。普通はひらがなで作られています。

いるか

いるかいるか(海豚いるか/いるかいるか)
いないかいるか(いないか海豚/いないかいるか)
いないいないいるか(いないない海豚・/いないいないいるか)
いつならいるか
よるならいるか
またきてみるか
いるかいないか
いないかいるか
いるいるいるか
いっぱいいるか
ねているいるか
ゆめみているか

そして、親はよく子供と一緒になぞなぞ遊びをしています。「なぞ遊び」とは同音異義語を使って、子供を楽しませるように作られたものです。

例: 望遠鏡(ぼうえんきょう)で、星をのぞいていたタロー君が、びっくりした声を出しました。
「あっ、あの星の上に、お母さんがいる...!」 
タロー君が除いたのは、どんな星でしょうか?

答え:ものほし(母は選択をして、物干しの上に立って、洋服を載せました。


他の子供の歌やなぞを知っていますか。楽しいだとおもいますか。

駄洒落と親父ギャグ


駄洒落(だじゃれ)は同じ、非常に似通った音を持つ言葉をかけて遊ぶ一種の言葉遊びです。雑俳の一つとしての「洒落」は言葉の一部分を母音(vowel)とイントネーションが同じ語、母音が同じ語、同音異義語などを当てはめるものです。昔は「洒落」というのは知識と教養を示すため作られたが、今は価値がないので、「駄」の文字を付けました。洒落が本の意味を失ったとともに、若者はこれを「親父ギャグ」と呼びはじめました。






駄洒落は様々な形態(けいてい:form)があります。

① 同じ読みを持つ語を用いたもの

理想のものがありそう
寝込んだ
ニューヨーク入浴
スキー好きです。
僕さぁ、ボクサー


似たような音を持つ語を用いたもの

だじゃればかり言っているのはだれじゃ
がなくてしょうがない。


似た様な文章

パン作ったことある? ⇔ パンツ食ったことある?
ねえ、ちゃんと風呂入ってる? ⇔ 姉ちゃんと風呂入ってる?
あなたの顔何回も見たい ⇔ あなたの顔なんか芋みたい
悪の十字架 ⇔ 開くの10時か

④日本語と英語の駄洒落


日本が沈んだ、ジャポン!  (ジャポンー沈むときの音、Japan)
キチンをきちんとしよう。
「お金ほしいだろう?」   「まあ、ねえ」(money)




そして「親父ギャグ」というのは本当に面白い言葉遊びだと思います。これは主に40代以上の男性が使う、駄洒落や地口の部分を含んだ安直なギャグのことです。そのようなギャグに若年層によって否定的なニュアンスで使われます。

歴史
この言葉は1990年前半、大阪の高校の生徒らが使い始めたものだと思われています。あの時の中年男性の増加とともにオヤジギャグを聞く機会が増えたことがあります。その受け手である若者との価値観(かちかん)の相違から、「中年男性のギャグはつまらない」という考え方が現れました。

親父ギャグが面白いだと思う人がもちろんいます。主に男児と中年男性と高齢者は使います。でも時々あるギャグは人気があるとき、女性と若者も好きです。嫌がるのは主に若者です。恥ずかしいと思って、親父ギャグを聞くと笑わなく、いらいらします。

嫌なことはギャグの意味をわかるのに笑えないというジレンマがあります。
特に嫌がれるの3つ:
*安直
*同じギャグを何度も言う
*下世話




面白いことは親父ギャグを言う おやじは夫婦仲が良いと言われています。なぜなら、ギャグを聞いた妻は(夫婦仲がいいので)コロコロとよく笑ったりするため、「これはウケた!」などという誤解(ごかい:misunderstanding)が生じ、オヤジギャグにさらに拍車(はくしゃ)がかかってしまいます(encourage to)。そのため、おやじはそのギャグが会社では「ウケ」なかったとしても、家庭に戻るとそれを聞いて笑ってくれる妻がいると、決してへこたれることなく、何度もこのオヤジギャグを言い放ち続けることが可能となってしまいます。


もちろん親父ギャグはよく役に立ちます。2005年1月3日の朝日新聞によれば日本人の76%が親父ギャグに寛容(かんよう: forbearance)な態度をみせています。例えば、このギャグはコマーシャルによく使われています。
「AERA]という雑誌は記事のタイトルによくそのような言葉遊びを使います。例えば:
              
そろって退任、かわいソーニー
(3月:いくつかのSonyの部長は退任した)


代表的な親父ギャグ


美味しかった! ⇔ 大石勝った!
「みんないるか?いない人手をあげて!」
Knock knock (トントン)
Who's there? (どなた?)
barbie (バービーよ)
barbie who? (バービー誰?)
Bar-B-Q (バービーキュー(バーベキュー)!)

親父ギャグは言葉遊びだけでなく、様々な他愛無い(たわいない: silly, childlish)ことを使うこともあります。例えば何でも「夜の」を付けることです。            
例:「興味は野球です」 「夜の野球の方はどうだい?ホームランしたの?」


どんな親父ギャグを知っていますか。そして好きですか、嫌いですか。自分でこんなギャグを作るのは難しいと思いますか。

昔の言葉遊び:掛詞


掛詞(かけことば)というのは、和歌などにおける修辞用法(しゅうじようほう:rhetorical figure)の一つです。同じ音二つ以上の意味を込めて表現する方法です。古来より用いられてきました。掛詞となる語は、ほとんどの場合ひらがなで書いてあります。

例:「まつ」→ 「松」と「待つ」
花の色は移りにけりな いたずらに 我が身「よにふるながめ」せし間に…「夜に降る長雨」/「世に経る 眺め」

日本語における掛詞と同じ、英語においてはほとんど見られません。ただし、英語でも、以下のような同音もしくは類似音(るいじおん:simmilar sound)が使われることがあります。

例:Two is the oddest prime number, since it is the only even one.

言葉遊び


「言葉遊び」というのは言葉の持つ音やリズムを楽しんだり、同音異義語(どうおんいぎご)を連想するおかしさを楽しむ遊びの一つです。日本語の言葉遊びの中で、表音文字(ひょうおんもじ:phonogram)であるかなの表現の背後に表音文字である漢字での表記を絡めて、隠れたユーモアを発揮する例がたくさんあります。

主に子供の遊びや駄洒落(だじゃれ:pun)として認識されます。しかし、有名なものにはマスメディアで発表や流布(るふ:circulation)されたものもあります。其の外、寿限無(じゅげむ:funny folktale)を代表とする落語(らくご:Rakugo)などのものも言葉遊びといえます。

または、本来の意味から転じて、支離滅裂(しりめつれつ:illogical)な戯言(ぎげん:nonsense, joke)を指す場合もあります。

日本語の発音のおかげで言葉遊びが本当にたくさんあります。

① ぎなた読み
文章の区切りを間違えて読むことです。および、わざと文章の区切りを意図的に変えて読むことです。

あいたい:「会いたい」と「あ、痛い」と「相対」
おきもの:「お着物」と「置物」
しようがない:「仕様が無い」と「生姜無い」


② 回文
始めから読んだ場合と終わりから読んだ場合とで文字の出現する順番が変わらず、言語としてある程度意味が通る文字のことです。英語では「palindrome」といいます

例: むら草に くさの名はもし 具はらは なそしも花の 咲くに咲くらむ


③ 空耳(そらみみ)

外国語の音を何らかの意味を持った日本語に聞こえるように工夫したり、日本語の歌を意味表現としては不自然な音の区切りによって、異なる日本語に聞こえてしまうことです。

You got me mad now. → 歪みねぇな
有名な「Dragostea din tei」という歌:Vrei să pleci dar nu mă, nu mă iei... → 米さ、米酒か、飲ま飲まイェイ!